
なぜ今、K-POPは大型フェスの「常連」になったのか。サマソニという現在地

8月14日、都市型音楽フェスとして知られる「SUMMER SONIC」が25周年を迎え、2019年以来約7年ぶりとなる3日間開催で幕を開けた。今年もBABYMONSTERやLE SSERAFIM、TWSといったK-POPグループがラインナップに名を連ねている。K-POPがこのフェスに初めて登場したのは、実はもう15年以上前のことだ。「出演した」という事実の裏には、フェスの側にもアーティストの側にも、静かに進んできた変化がある。
25周年、3日間開催のサマソニで何が起きているか
SUMMER SONICは2000年の第1回開催以来、東京(千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)と大阪の2都市で夏に開催されてきた、都市型音楽フェスティバルである。例年は2日間開催だが、20周年だった2019年に「10年ぶりの3日間開催」を行った実績があり、2026年の25周年はそれ以来、約7年ぶり2度目の3日間開催となる。
初日にあたる本日8月14日は、前夜の大雨の影響で交通機関に一部乱れが出たものの、公式サイトは予定通りの開催を発表。ヘッドライナーはTHE STROKES、そしてBABYMONSTERが出演した。2日目の15日はK-POPアーティストの出演はなく、SUEDEがヘッドライナーを務める。最終日の16日には、LE SSERAFIM(今回が初出演)、TWS、AKMUが出演し、東京公演の模様はWOWOWオンデマンドで3日間とも独占ライブ配信される。

「ゲスト出演」から「常連」へ。K-POPとサマソニの変遷
サマソニは当初、洋楽ロックを中心に据えたフェスとして始まった。2003年のレディオヘッドの伝説的なステージに象徴されるように、黎明期の色を決めたのは海外の大型ロックバンドだった。
その後、フェスは音楽ジャンルの多様化に対応する形で幅を広げていく。少女時代やBIGBANG、BTSといったK-POPアーティストの出演を経て、2023年にはNewJeansの初出演がスタジアムを埋め尽くすほどの反響を呼んだ。2025年には過去最多となる複数のK-POPアーティストが出演し、K-POPは「話題の新顔」から「毎年のラインナップに欠かせない存在」へと位置づけを変えてきた。
なぜ今、「K-POP専門フェス」の外側にまで広がっているのか
K-POPを目的に集まるファンのための場は、KCON JAPANのような専門イベントとしてすでに存在している。にもかかわらず、K-POPアーティストが洋楽・邦楽と同じステージに立つ総合フェスへの出演が増えているのは、単なる人気の高まりだけでは説明がつかない。
一つには、フェス側が「K-POPを特別枠として扱わない」編成を意図的に取っていることが挙げられる。ヘッドライナー以外の出演者がアルファベット順に並ぶタイムテーブルの作り方そのものが、ジャンルの垣根を前提としない編成思想を反映している。もう一つには、アーティスト側にとっても、K-POPファン以外の音楽ファンと直接出会える場として、総合フェスが新たな接点になっているという事情がある。日本デビュー曲のリリースに合わせて総合フェスへの初出演を選ぶグループが増えているのは、その表れだろう。
配信で楽しむ場合の注意点
現地に行かずとも、東京公演の模様はWOWOWオンデマンドで期間中リアルタイム配信される。ただし、開催期間中の追いかけ再生や見逃し配信には対応しておらず、視聴はリアルタイムに限られる点は事前に知っておきたい。配信対象はマリン・マウンテン・ソニック・パシフィックの4ステージで、大阪公演は対象外となる。9月と10月には、見逃した公演を含むハイライトやアーカイブ番組が別途放送・配信される予定だ。
編集部コメント
K-POPの日本での盛り上がりは、単独公演やファンイベントの数字で語られがちだ。今回着目したのは、K-POP専門ではないフェスの編成そのものが変わってきているという点。奇しくも先日、BTSはグラミー賞に新設された「最優秀アジアンポップミュージックパフォーマンス部門」への出品を辞退している。彼らが一貫して訴えたのは、音楽を地域や言語で区切らないでほしいという一点だった。区切られた枠の外に出ていくのか、枠自体をなくしていくのか。同じ問いが、フェスとアワードという別々の舞台で、同時に立ち上がっている。
基本情報
名称:SUMMER SONIC 2026(サマーソニック2026)
開催期間:2026年8月14日(金)~16日(日)
会場:東京=ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉)/大阪=万博記念公園
主なK-POP出演者:BABYMONSTER(8/14)、LE SSERAFIM・TWS・AKMU(8/16)
配信:WOWOWオンデマンドにて東京公演を3日間独占ライブ配信(リアルタイム配信のみ/ 9月・10月にはアーカイブ放送の予定あり)
チケット・料金:公式サイトをご確認ください
公式サイト:https://www.summersonic.com/
情報確認日:2026年8月14日
編集・文:COCOA


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