マッコリ、ソジュだけじゃない。K-FOODの展示会で出会った「韓国伝統酒」の世界

9月1日、東京・品川で開催された「2026東京 K-FOOD FAIR+」。日本でもお馴染みの商品から、これから日本市場を目指すブランドまで、多彩なK-FOODが集結。
そんな会場でYOGI YOGIが注目したのが、「韓国伝統酒」。
マッコリやソジュだけではない、まだ日本ではあまり知られていない韓国のお酒。その奥深い世界を、K-FOODの“今”とともに紹介。

写真:韓国農水産食品流通公社 東京支社 主催 K-FOOD FAIR+の様子(撮影:COCOA編集部)

「次に日本で出会うK-FOOD」が生まれる場所

会場を歩いてまず感じたのは、韓国食品の日本進出が、まだまだ現在進行形であること。

並んでいたのは、お菓子や麺類、調味料、加工食品、健康食品、飲料、酒類など。
日本のスーパーやコンビニですでにお馴染みの商品がある一方、これから日本市場への進出を目指す企業の商品も数多く並んでいた。

そして今回の「2026東京 K-FOOD FAIR+」で重要なのは、商品を見るためだけの展示会ではないということ。
韓国メーカー78社と、日本で韓国食品を扱う輸入・流通企業30社が参加し、
会場では両者をつなぐ1対1のビジネス商談が実施されていた。

私たちが普段スーパーやコンビニで何気なく手にしている韓国の商品も、こうした輸入・流通企業によって日本へ運ばれ、売り場へと届けられている。
会場には、長年にわたり韓国食品を日本へ届けてきた企業から、
新しい商品を探すバイヤー、そしてこれから日本へ進出したい韓国メーカーまでが集結。
すでに日本に根付いたK-FOODと、これから日本で出会うかもしれないK-FOODが、同じ場所に並んでいた光景。

その中には、PALDOとhyがBTSと企画段階から開発した新ブランド「ARIH(アリ)」の姿も。
2026年8月から日本での販売が始まったばかりの商品もあれば、まだ日本ではほとんど知られていない商品もある。
「韓国で人気だから、日本でも売る」という単純な話ではなく、どの商品を、誰が日本へ届け、どこで販売し、どう日本の生活者と出会わせていくのか。
そんなK-FOODが国境を越える一歩手前の現場を見ることができた展示会。

そして数ある商品の中で、今回特に目に留まったカテゴリーのひとつが「韓国伝統酒」だった。

知るほどに奥深い、「韓国伝統酒」という世界

韓国のお酒といえば、「マッコリ」と「ソジュ」。

日本ではそんなイメージが強い一方、韓国の伝統酒を見ていくと、その世界はもう少し広いもの。
例えば、米などを発酵させて造る白く濁った탁주(濁酒/タクチュ)。マッコリもこのカテゴリーのひとつ。
発酵させた酒から澱などを取り除いた澄んだ酒には、약주(薬酒/ヤクチュ)や청주(清酒/チョンジュ)。
さらに、発酵させた酒を蒸留することで造られる증류주(蒸留酒/チュンニュジュ)など。
同じ「韓国のお酒」でありながら、濁り、香り、アルコール度数、口当たりもさまざま。

ここで面白いのが、伝統酒=昔ながらのお酒、だけではないこと。
長く受け継がれてきた米や麹、発酵などの文化を土台にしながら、
現代の食卓に合わせた味わいやボトルデザイン、飲み方へとアップデートされた酒も登場。
韓国料理と一緒に飲むものという枠を越えて、ワインや日本酒を選ぶように、
料理とのペアリングや造り手、地域、原料から選ぶ楽しみ方も見えてくるカテゴリー。

「マッコリを飲んだことがある」から、もう一歩その先へ。
韓国のお酒を知ることは、韓国の発酵文化や地域の食文化を知る入口でもある。

写真:K-FOOD FAIR 2026 内 韓国伝統酒コーナーでは試飲としてお酒が振る舞われていた(撮影:COCOA編集部)

「伝統」なのに、どこか新しい。次に出会いたい韓国のお酒

今回の展示会を歩いて感じたのは、
K-FOODの面白さが、必ずしも「新商品」だけにあるわけではないということ。

長く韓国に存在してきた食文化を、今の時代に合ったかたちでもう一度届けようとしているものも、
また新しいK-FOOD。

韓国伝統酒も、そのひとつ。
白く濁ったマッコリだけではなく、透明感のある薬酒や清酒、香りや余韻を楽しむ蒸留酒。
ボトルを見れば、これが「伝統酒?」と思うほど現代的なデザインのものもあり、知れば知るほど「韓国のお酒」という言葉から想像していた景色が広がっていく。

そして今回のK-FOOD FAIR+は、そんな商品が韓国の中だけにとどまらず、
日本の市場と出会う場所でもあった。

ARIHのように、世界的なカルチャーとの掛け合わせによって国境を越えていくK-FOOD。

一方で、その土地で長く育まれてきた文化そのものを、新しい見せ方で世界へ届けようとする伝統酒。
アプローチは違っても、そこにあるのは「韓国で生まれたものを、次の場所へどう届けるか」という動き。

韓国料理店を訪れたとき。
韓国旅行で酒屋やバーを見つけたとき。

次は「とりあえずソジュ」「とりあえずマッコリ」から少しだけ視線を広げて、
まだ飲んだことのない韓国のお酒を一本選んでみる楽しみ。

K-FOODの次の発見は、そんな一杯の中にもあるのかもしれない。

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2026東京 K-FOOD FAIR+ 開催情報

開催日:2026年9月1日(火)
会場:品川プリンスホテル アネックスタワー5階 プリンスホール
主催:韓国農水産食品流通公社 東京支社
出展:韓国メーカー78社、日本所在の輸入商社30社
カテゴリー:健康食品、飲料・お茶・酒類、菓子、加工食品、水産、NEXT K-FOOD、ビューティー、生活用品ほか

参考・出典

・aT韓国農水産食品流通公社「2026東京 K-FOOD FAIR+」公式情報
・hy / PALDO「ARIH 日本展開」

取材・文:COCOA編集部

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