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韓国「食のプロ」にインタビュー ② ちゃんこ鍋専門店 「時葉山」 オーナー 春木吉晴氏

東京の下町、森下で30年以上続く老舗ちゃんこ鍋専門店「時葉山」をご存知の方も多いだろう。大相撲力士、時葉山が創業したお店である。
2016年、ソウル・梨泰院にオープンした時葉山韓国店を切り盛りするのは、時葉山関の次男で自身も相撲力士であった春木吉晴氏。アットホームなお店の雰囲気と誰からも愛される大将の人柄で、今では在韓日本人はもちろん、多くの韓国人にも愛される人気店だ。最近はCASSとのコラボCMやテレビ番組にも出演するなどメディアへの露出も高まっており、話題の和食店として注目を集めている時葉山の成功の裏に迫った。

韓国でちゃんこ鍋専門店 勝算は?

― まず、韓国でお店を開くに至った経緯を教えてください。

私自身2010年に韓国の方と結婚しまして、翌年、韓国にて生活を始めました。
当初は韓国語も出来ず、右も左も分からない状態だったのですが、語学学校、アルバイト等をして少しずつ韓国の生活に慣れていきました。
韓国での飲食店で働き、日本の飲食店との違いなど、自分なりに分析していました。2014年に料理長として働いたお店で、韓国で働いている、日本人の料理人の方々と交流する機会があり、自分で、お店を持ちたいと思い始めとのがきっかけになります。それから、日々どのようなジャンル、どのようなつくりにするか、毎日の様に考えていました。2016年前半にある程度の目途が立ったので9月にオープンに至りました。

― 韓国でちゃんこ鍋専門店というのはかなり斬新なジャンルだと思います。戸惑いはありませんでしたか?

当時から和食人気があり、お寿司、すき焼き、お好み焼き、居酒屋等は沢山ありましたので、韓国にない物と、自分が出来る事を考えた結果これしかないと思いました。私が始める前にも何店かちゃんこ料理店があったのは知っていますが、元力士がやってるお店がなかったので、戸惑いはありませんでした。

― オープン当初、最も苦労されたことは何ですか?

お店を開店するにあたって、食材をどうするかが、一番の悩みでした。日本では、流通がしっかりしているので、様々な食材が近くのスーパーなどで買えますが、韓国では欲しい食材が中々見つかりにくいのが現状です。しかも、小売りではなく、量が多いのも問題です。お店があまり大きくないので、大量に買ってしまうと、どうしても食材のロスが出てしまいます。

― お店を梨泰院エリアに出された理由は何ですか?

今の立地にオープンしたのは資金の問題が一番ですかね(笑)
勿論江南エリアやホンデ、等も探しましたが、駅から近い立地は高いので諦めました。今のお店は地下鉄の駅から5分程度で、坂道はきついですが、日本人の方々が車より公営交通を使うのではと思いこの場所に決めました。

今のソウルは「隠れ家風」がブーム?

― 時葉山さんは梨泰院エリアの中でも、少しメイン通りからは外れた路地にお店がありますね。当初、お客さんへのPRに苦労しませんでしたか?

今でもPRには苦労してます。おっしゃる通り隠れ家的な感じも人気の要因の一つになると思います。インスタグラムのハッシュタグにも入れてますから・・・

― 今や時葉山さんがお店を構えるエリアはどんどんとお洒落になっていて、ちょっとした梨泰院も「裏路地ブーム」が起きているように思います。変化を感じることはありますか?

韓国の流行のスピードがとても早く、人気のエリアが急に人がいなくなったりするのがありますね。最近は 梨泰院、キョンリダンキルのエリアも人通りが少なくなった気がします。

― CMやテレビ番組への出演など、春木大将の人気はほんとにすごいですね!どのようにしてテレビに出演されることになったのですか

オープン当初からテレビの出演依頼は何回かありましたが、番組の内容がいまいちな物が多く、お断りしていました。CMは知人の紹介で話がきまして、面白そうなので、お受けしました。テレビの方は家族がよく見る番組だったらしいので・・・時期が重なったので、タイミング的には良かったと思います。

― テレビ出演後の反応はどうですか?

直接テレビ「見ました」ってお客様は少ないですけど、放送後お客様の入りは良くなった気がします。

― かつては日本食店というと個室作りが基本でしたが、最近はカウンター作りで、お客さんと店の主人が向かい合うような、ゆったりとしたインテリアが人気のように思います。時葉山さんはまさにその先駆者といってもいいと思いますが、このようなお店のインテリアにされた理由は何ですか?

僕自身カウンターで仕事をするのはあまり好きではないんです。仕事に集中すると話せなくなってしまうので… でも、お客様の反応を見たり全体を見渡せるのに必要だった思います。どちらかと言うと個室があるお店作りたかったので、カウンターと個室がある今の形になりました。

時葉山、今後の展望は?

― オープンから2年半。あっという間だったと思いますが、この2年半でどのような変化がありましたか?

初めは、日本人の方が6~7割ご来店頂いていたのですが、最近は韓国の方々も増えて逆転しましたかね。勿論日本の方々にも来てもらいたいんですけどね!

― ソウルの地でのこれからの野望(目標)について教えてください。

日本ではフグ料理を専門でやっていたので、フグ料理のお店を展開出来ればと思っています。日本の東京では免許があるんですが、韓国では使えないので、新たに取得したいと思っています。

〇 春木吉晴(はるき よしはる)プロフィール

1975年生まれ、東京都出身。中学卒業と同時に大相撲の世界に入門。
最高位は三段目、怪我により約9年で引退。その後は料理の道に専門学校、大手居酒屋チェーンに就職、料理長を経験後、退社。
実家の時葉山にて8年勤務。2016年、韓国にて時葉山を開店、現在に至る。

ちゃんこ鍋専門店 時葉山

創業: 2016年
梨泰院という多文化が集まる場所にて日本の国技相撲の雰囲気がある、元力士による本格的ちゃんこ鍋が味わえるお店です。
メニュー:ちゃんこ鍋 鶏しょう油味、豚みそ味 22000ウォン~ 刺身など

店舗住所:ソウル市龍山区梨泰院洞455-1 2F
TEL02-797-1028
ネイバー お店情報(韓国語)
http://naver.me/5yKP83GF
インスタグラム @tokibayama_itaewon
FB https://www.facebook.com/tokibayama0901/

 

 

文 : 横尾美帆(よこお みほ)

和歌山県生まれ。早稲田大学在学中に韓国に交換留学生として高麗大学に通う。
卒業後は韓流ビジネスに携わり、テレビ番組の制作や芸能プダクションとともに各種韓流イベントの企画を手掛ける。
その後、日韓の様々なビジネスの橋渡しを経て、2019年に日韓コンサルティング会社 Louloumaoを設立。
FBとインスタグラムにて韓国のおいしいお店情報を発信中!

FB:https://www.facebook.com/umaimisekorea/
インスタ:https://www.instagram.com/meechannel/

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