K-POPの「聴く・応援する・買う」が一つに。MelonとBerrizが連携

音楽を聴き、アーティストの情報を追い、ファンイベントへ応募し、コンサートのチケットやグッズを購入する。K-POPを応援する日常には、いくつものサービスを行き来する場面がある。

韓国のカカオエンターテインメントは2026年9月29日、音楽配信サービス「Melon」と、グローバルKカルチャー・ファンプラットフォーム「Berriz」のアカウント連携を開始した。

別々に存在していたファン活動を、一つの流れとしてつなぐ新たな試みだ。

音楽を聴いた記録が、そのままファン活動へ

今回の連携により、Melonに蓄積されたストリーミングやダウンロードの記録がBerrizへ自動的に反映されるようになった。

これまで音楽番組の観覧やファンイベントへ応募する際には、音源の購入・再生履歴などを印刷物で提出し、ファン活動を証明するケースもあった。
今後はMelonの利用記録を活用することで、こうした認証手続きを簡素化できるという。
Berrizに登録された公式ファンクラブの認証情報もMelon Ticketと連携し、
コンサートのファンクラブ先行予約へ進みやすくする仕組みとなっている。
さらに今後は、アーティストの公式スケジュールや最新情報、公式グッズの購入案内などもMelonのアカウントから確認できるよう、連携範囲を広げる計画だ。

11月14日・15日にソウル・高尺スカイドームで開催される「MMA2026」では、新設部門「Global TOP10」の公式投票をBerrizで実施。音楽を聴くことから投票やイベント参加までを結ぶ、具体的な活用例となる。

「応援」をチケットやグッズへつなぐファンダム経済圏

今回の連携は、ファンの手間を減らすだけの機能追加ではない。

音楽を聴くMelonと、アーティストとの交流やファンクラブ、グッズ販売を担うBerriz、さらにチケットを販売するMelon Ticketがつながることで、「聴く」「応援する」「買う」「会いに行く」というファンの行動が一つのサービス圏内を循環するようになる。

Berrizは2025年3月のサービス開始後、世界202カ国で利用者を獲得し、海外会員が全体の80%を占めるとカカオエンターテインメントは発表している。K-POPだけでなく、俳優、ドラマ、バラエティー、スポーツなどへコミュニティを広げてきたプラットフォームだ。

ファンにとっては、複数のサービスを横断する負担の軽減。アーティストや運営会社にとっては、音楽との出会いをコミュニティ参加、チケット、グッズなどの体験へつなげる導線の構築となる。

日本のK-POP市場でも、音楽配信、ファンクラブ、チケット、グッズ販売が異なるサービスに分かれていることは少なくない。韓国で進む統合型の仕組みが広がれば、日本でもファン活動の利便性だけでなく、アーティストの日本進出やファンダムを起点とした市場づくりに影響を与える可能性がある。
ただし、今回の発表では、日本から利用できる機能や、海外会員が参加できる先行予約の範囲までは明らかにされていない。日本のファンも同じ機能を利用できるかどうかは、アーティストやイベントごとの案内を確認する必要がある。

音楽を聴く時間そのものが、次の応援や体験への入口になる時代。K-POPプラットフォームの競争は、コンテンツの多さだけでなく、ファンの日常をどこまで滑らかにつなげられるかへ移っていきそうだ。

出展情報

編集・文:COCOA編集部

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